梅佳代展 「男子」

原宿の駅から少し離れたリトルモアの地下でやってた「梅佳代展『男子』」に行ってきました。地下に降りていくと蚊取り線香の匂いがふわーっとしてきてすごく懐かしかった。蚊取り線香の匂いは好き。写真の展示の方法がすごくユニークでした。切り抜いて壁にペタペタ貼ってあったり、超アップにしたものをスクリーンにしてたり、大きさも位置もランダムに自由に展示してあって「展示を見に来た」というより「遊びにきたよー」ていう感覚でした。奥の方で梅佳代さんが写真に撮った男子たちを再訪した時の映像が流れていて、写真の子たちが大きくなってるのを見ながらあっという間に子どもって大きくなるんだなぁてぼんやり思ったりしました。背が大きくなってちょっと恥ずかしがったりとかしてたけど元気だしピースばっかしてるしで「ああ、まだ無邪気だな」とも思いました。
写真に写ってる男子たちを見てると「そういえば小学校の頃の男どもはみんなアホだった」と心底思います。絶対変な顔するしくねくねしてるし落ち着きがなくて、でもそれが彼らにとって自然であって、そのあまりにも自然すぎる姿がありのままに写ってる写真は素直に面白く感じます。えびせんを鼻に突っ込んだり白目向いたり道路に転がったりなんて男子の時にしか出来ない世界だなあって。ニヤニヤしちゃうし懐かしくもなっちゃうしで何だか甘酸っぱかった。どうでもいいけどまぶたの裏をひっくり返して「ほれほれ〜」て言ってくる男の子はどの学校でも一人は必ずいるものだと信じてます。個性豊かな写真たちの中で、タイヤブランコに揺られるがまま体を預けてる巨漢の坊やの写真が特に大好きです。

男子

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