乙嫁語り

『エマ』を描いていた森薫の新刊。発売を楽しみにしてました。今度の舞台は中央ユーラシア。1ページ目からわかるのだけど、驚きの細かさ。とにかく細かい。身につけてる金具、敷物、柱一つとっても細かくてため息が出る。主人公のアミルが8歳年下のカルルクのところに嫁いできたところから始まるのだけど、またこの二人のやり取りがまたかわいらしくて読んでてグネグネする・・・!特に、歌っているアミルを後ろから追いかけてきたカルルクが、アミルの腕を掴んだときのアミルの表情の可愛さ!!!森さんはコマをたっぷりとって、時間の流れとか気持ちの変化のようなものをじっくり描くので、なんかこう、ゆっくりそのシーンを味わえるような感覚になる。ウサギを追うところなんて特に良かったです。あとは2話の柱を彫っているシーン。あれは本当にグッときて、何回も何回も読み返してる。
エマでも思ったけど、森さんは本当に好きなものをゴリゴリ描き込む人なんだろうなあと思った。エマのときはフリル。今回は模様かな・・・。あの模様全部手書きなんだよな・・・ゴクリ・・・。エマも大好きだったけれど、もともとこういう民族衣装や牧歌的なものが好きだったので、ドツボというか・・・!早くも2巻が待ち遠しいです!!!今コミックナタリーで特集してるよ!!→