コリコリ日記

kamuraco2008-07-09

満員電車のスメルが致死レベルになってくる季節ですね。この季節だけはエラ呼吸でありたかったなと思いますよね。思いますとも。エラ呼吸ができないので必死に遠いアルプスの清流と空気を想像してやり過ごそうと努めたんですけど、アルプス行ったことないのでわかりませんでした。そんでこの間友達の誕生日だったので池袋の飲み屋さんで「誕生日って何なんスかね」「この世に生まれ落ちた日を祝うって何なんスかね」て楽しくサメ軟骨を食べてたんですけど、隣の団体の、どうやらどこぞの会社の飲み会の集団が帰る素振りを見せ「団体さんのお帰りスね」「そうスね。ところで誕生日って何スかね」て楽しくハモの天ぷらを食べてたら隣の団体が全員起立して「グーグーグー!」て掛け声で締めてたのでハモが飛んでいきそうになりました。
芸人の持ちネタを真似するのって小学生が取り付かれたように言うか、少人数で喋ってるときのちょっとしたタイミングで誰かが言うとか、そんな風に捉えていたので不意を突かれました。そうか。集団でやる文化もあるのだな、とカマトロ食べながら「仮定)もしも自分があの場にいたとしたら」「1.ノリノリでやる2.恥ずかしがる3.一人だけ違うネタをやる」「さらに仮定)もしもその場に気になる人がいたとしたら」「1.ノリの良さアピール2.赤面アピール3.個性アピール」「ククク・・・選択したコースによってアピールの仕方が変わるのだな・・・ここは無難にシンクロ率上げとくか・・・(ピコーン!)」てところまで考えて「グーググー」なのか「グーグーグー」なのか「グーググーグーグー」なのかわからなくなってきたので泣き濡れました。私がその場にいたら選択肢としては「4.グーは何回か尋ねる」が妥当だと気づきました。テレビをしばらくみないとこれだよ・・・!!!!「こんなのも知らないのプックス」だよ!!!文化人のバカ!あ、あんたが知ってるかどうか試しに聞いてみただけなんだからね・・・!!!勘違いしないでよ・・・!!
サメ軟骨が美味しかったです(コリコリコリコリ)

金色のコルダ

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立体の生き物に悶絶できなくなってきたのだけど最近気づきました。ときめきを濃縮したような世界が2次元にあるってことに。
先にアニメで全話みてハァハァしてしまったのでいつかプレイしてみたいなぁと思ってたら友達が軽やかに貸してくれました。「乙女ゲーにしては難しい」という評判を聞いてたので攻略見ながら最初にトランペット奏者と愛のシンフォニーを奏でることにしました。トランペット奏者は犬っこみたいです。天真爛漫。声は喫茶珊瑚礁のウェイターでした。耐えられないんだ・・・!!親しくなっていくと「○○って呼んでもいい?」「これからも一緒に帰らない・・・?」とか懐っこく言ってくるので「すべておk!!!!!!」みたいな感じでドーピング的な台詞が用意されているので満足です。
内容としては妖精どもの力を借りてコンクールの間に奇跡のような音楽感性を身につけお目当ての人をぞっこんにするという至ってシンプルなものなんですけど、システムが鬼のように厳しい。親しさやライバル心によってルートが変動してくるし、相手のハートをがっちりキャッチするには技術も磨かなきゃだし衣装もそろえなきゃだし練習もしなきゃだしで結構目まぐるしい。ただ慣れればそう難しくはないと思う。呑み込んでから楽。立ち絵は綺麗。超笑顔になったときの絵が素晴らしい。ただ肝心のスチルの方はもうちょっと綺麗だといいなあと思った。立ち絵は素晴らしいのに・・・!!
あと日がな一日妖精ばっか追っかけてるので物凄いファンタジーだなと追っかけながら思いました。狂ったように妖精を追う日々。妖精をとっ捕まえたら鬼のように楽譜を練習し、街で目当ての人を見つけたらストーカーのように張り付きながら「一緒に合奏しましょう!」と持ちかけて好感度を上げ、次のステージになったらまた「出てこい妖精ども私の愛の成就のための糧となれ」と走り回ってます。面白いですね。
緑髪のツインしか興味なかったんですが、青い髪の子の完璧なツンデレぶりがちょっと気になるので次は青で!!

麦ふみクーツェ、誰か、動悸、奪取

麦ふみクーツェ (新潮文庫) 誰か―Somebody (文春文庫) 動機 (文春文庫) 奪取(上) (講談社文庫)

「これはきっと好きだと思うよ」と何人かに言われ天邪鬼なので「屈服してなるものか・・・!」と挑んでみましたが、好みでした。認めざるをえない・・・。絵がないけど絵本っぽい。少し非現実的で、少しあざとくて、郷愁のようなものも湧いてくる。じんわりとするような余韻。文章がうまいなぁって思う。細やかにエピソードがわけられているのだけど、後々になってそのエピソードが繋がっていく様子も楽しい。素数にとりつかれたお父さんとかあらゆるニュースをスクラップしている用務員のおじさんとかある理由があって娼館に通うチェロの先生とか、出てくる人物がいちいち可愛らしく、にこにこしてしまう。他のも読んでみようと思った。

最後の展開が「うーん」という感じだったので。ある一つの事件の全貌が徐々に明らかになるだけでなく、もう少しぐっと深く踏み込むような話になっていく部分は「おお・・・」と思った。ただその踏み込んだ部分が悲しいもので、それだけにあの最後の方が何というか後味が悪いというか。でもやっぱり単に好みの問題かもしれないなぁ・・・。

初めての横山秀夫で、なぜか短編集から。でも今長いものが読みたかったみたいで少し物足りない感じに。「逆転の夏」が一番良かった。短編であんな風に疑問点を回収しつつ意外な展開も見せることが出来るなんて・・・!て思いました。長いの読んでみたい。

凄い面白かった!!好みな作風。シリアスな部分も笑ってしまうような描写もあって飽きない。話はどんどんでっかく、やることもでっかく、目まぐるしい展開で次はどうなるんだろう、最終的にどうなるんだろうって気になって仕方がない。逃亡、抗争、駆け引き、偽名、とかもうごちゃ混ぜだけど痛快。本格的というよりエンターテイメントよりなので、本格的なものが好きな人は読みづらいかもしれないのかなとか。相手がお札を数える瞬間がほんとにドキドキした。内容はすっごい面白いのだけど、最後のオチはいらないなぁ・・・。「えー?」て思ってしまった。