お前らもっと「銀牙」読め

銀牙―流れ星銀 (4) (ジャンプコミックスセレクション)
 銀牙が週間少年ジャンプで連載されてた頃はちっこくてリアルタイムで読めなかったのだけど、どっかこっかで知ってからはずっぽりハマって文庫まで買ってしまうまでに成長しました。たぶん、犬なのに筋肉がムチムチだったり犬なのに恋愛話がちょっとあったりしちゃったり犬なのに忍犬がいたりするあたりに心を奪われたらしいです。忍犬て。でも忍びいいね、忍び。何より重要なポジションにいる子たちが死んじゃったりするあたり、高橋よしひろのマジックにかかっちゃってるんだろうなとも思います。だってほら、自分の推し犬じゃなくてもずーっと登場してたらそれなりに愛着が沸くじゃないですか。なのに高橋よしひろによって消された時の「え、殺っちゃうの?マジで?」っていう喪失感?「お前がいない奥羽軍なんて!」みたいな。


銀牙―流れ星銀 (2) (ジャンプコミックスセレクション)
 彼らにも通り名のようなものが存在しまして、その通り名を言いながら敵陣に突っ込むのがもうこしょばゆいくらい好きです。とりあえず「甲斐の魔犬」「霞岳の閻魔大王」「陸奥の四天王」あたりは覚えておくといいことがあるかもしれない。ないかもしれない。個人的には「泣く子もだまるヒグマ殺し」ていうのがいいです。ぎゅんぎゅんきます。何せ全国から集まるのです。一匹くらい推し犬が出てきてもおかしくはないですよ。ていうか作りましょうよ、推し犬。そんで私と「モスは絶対セントバーナードだと思うんだけどどう思う?」みたいな会話しませんか。誰かしませんか。寂しいです。


銀牙―流れ星銀― 1 (ジャンプコミックス セレクション)
 あとやっぱりこの漫画のキモは「犬VS巨熊」てあたりですよね(「きょゆう」て読むんですよ・・・!!)今でこそ銀牙は「仲間を大事にし、正義を貫いて悪を倒す」ていうイメージですけど、前半はモリモリ人間が出てきて一緒に闘ってたんですよねそういえば。でも正直人間と一緒に闘わせるよりも犬だけの方が面白い。巨熊は見るたびに「こんなん本当に倒せるのかよ」ていう絶望を示すのに十分なボス素質を持ち合わせてるのですが、犬の方は何百という群れを作ったとはいえ、勝機が今ひとつ見えなかったんですね。途中まで。でも「人間+犬VS巨熊」→「犬軍団VS巨熊軍団」に変わったように、方向性の変更ていう別のマジックによって解決しちゃうんです。さすがマジック。超納得いかねー。なので、銀牙は『赤カブト編』と『帝国編』とあるんですが、圧倒的に『赤カブト編』を推します。YOU、読んで巨熊と闘っちゃいなよ。


銀牙伝説ウィード (1) (ニチブンコミックス)
 現在続編で「銀牙伝説WEED」が連載されてます。「銀牙−流れ星 銀−」が好きすぎて今ひとつ入り込めてないのですが、前の作品とリンクしているのは大変好物です。好ましいです。好きなのですが、高橋よしひろがマジックを使いまくってて私の涙腺をぐいぐいと刺激するので困ります。でも第二世代の子たちが「俺は奥羽軍団の○○の子供だ」て言った時の興奮たらないですよ。エクスタシーですよ。「ばっか!ちゃんと血が継がれてるじゃねぇか!感動させるなよ!」てなること間違いなしです。目出度く秋からスカパでアニメ化するらしいです*1


 あと私はDDなんですけど、あえて推し犬をあげるとすればモスと紅桜です(早く誰か読んでこの会話についてきてください)