ムカデとママン

 とあるところで「ムカデ」という言葉を久し振りに見かけて思い出したことなんですが。実家が田舎なんで、そつなく和やかに虫とか出ちゃったりするんですけど、数年前にムカデが出まして。ムカデはさすがに滅多に出なくて、チビりそうになっちゃったんですけど。つっても凄い小さいんですけど。でも足とかやっぱり百本ありそうだし。ギャーギャー言ってたらママンがモップを持ち出してきてムカデと格闘しはじめました。目がギラギラしていて、今思えばママンもあまりムカデは得意ではなかったのかもしれんです。
 まぁそのモップでムカデを打ちのめし、最終的にはあぶってました。ガスコンロで。記憶違いじゃなければ。火あぶりですよ。うん。火であぶってました。「そうしないと死なない」つってました。ワイルドですね!虫退治にワイルドさを足すとこうなるんですね!無理。出来ません。トラウマにならなかったのが不思議なくらいです。軟弱なあたいは事の顛末をただ見守るしかできませんでした。ママン、かっこいい。


 ちなみに連れの方はムカデが出ると、水の入った専用のビンに入れて水死させるそうです。お湯だと一発らしいですよ。何その知恵。