はてなダイアラー絵本百選

ピーターラビット

ピーターラビットのおはなし
 ビアトリクス・ポター (著), いしい ももこ (翻訳)


マグレガーさんの畑で野菜をたべていたピーターは、追われて逃げるとき大事なうわぎをぬぎすててきました……。


 ピーターラビットの絵本シリーズの1番目。王道中の王道だけど。どの話も好きだけど、やっぱりコレかなと。
 小さい手の平サイズと二本足で立ってるうさぎが非常にお気に入りだった。本に登場する妙に音のいい名前もいいよね。プロプシーとかカトンテールとかマクレガーとかね。つか、普通にピーター可愛いから。泣くんだよ。上着が網にひっかかって、もうマクレガーさんに食われちまうかも!ってなった時にポロポロ泣くのよ。もうギュンギュンだよ!涙とか描いてあるの!ふんで、鳥がなぐさめるの!いいよ!いいよ、君たち!みたいな心境になるよね。なるよね!!
 ふんで、ピーターたちにとって、マクレガーさんの畑は危険地帯で、「マクレガーさんに捕まったら肉のパイにされちゃうのよ」とママンが注意するあたりが、『うさぎの世界』として描かれていて面白い。命がけで畑から帰還するんだよ!「逃げろ!捕まったら肉パイだ!」ってな具合で。素敵すぎるよ。
 何よりも絵が丁寧で描かれている動物たちは本当にふわふわしていそうだった。ヒゲとかぴんぴんしてそうだった。でもママンに上着を着せてもらっているときのピーターは人間の子の仕草みたいでそれも印象深いシーン。まぁ、子どもの頃はうさぎが大好きだったしね(ピュアーだったから!)大人になっても持っていたいお薦めな絵本です。


 1902年に刊行されてから100年経つ今も、各地で根強い人気を誇るロングセラーの絵本。日本での知名度は非常に高く、誰もが知っていると思う。そいえば数年前だか「ピーターラビット展」みたいなのがやってたけど100年を祝ってだったのかも。凄いよ、おい。著者のビアトリクス・ポターは自宅でうさぎを描いていて、それをスケッチしていたというのをテレビで見たことがあるような気がして調べてみたらお嬢さん育ちなのに後々に農業をやりだしたらしい人のようよ。なんと言うか、芯があるよね。ピーターの絵本を見てると、本当によく動物を見ていたんだろうなあ、と思う。そろえたいけど、1冊700円するんだー。わー。大人買いってのをする時がきたんかなー。


次はid:Nayutaさんに渡しますよ。気づくかなー。ぼよよーん。