浅草橋散歩

先日母親と浅草橋をプラプラしました。初めての駅に降り立つと、そこは手芸屋さんとか天然石のお店とか文房具屋さんとか紙の専門店とか造花屋さんがずらりと並んでいてあってすごく面白い街!メッカだそうです。同じ名前のお店が同じ道沿いに等間隔であったりとかが普通の光景のようです。さすがメッカ・・・。
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等間隔に店舗があった造花屋さんの店先にあったカラフルな造花!入り口にアーチ型に桜の木がこんもりと飾られててとてもデコラティブでした・・・。華やか・・・。最初に貴和製作所のお店*1に寄って、ひしめきあう奥様たちの合間にダイブして金具を買ったりジョイントパーツ買ったりリボン買ったりしてたらあっという間に1時間くらい経ってしまったので、おなかもすいてきたしじゃあご飯食べよう!ということに。
母親はあまり自分が食べるご飯に執着がなく、「そこらへんのマックでいいよ」とか言い出しそうなので「餃子の美味しいお店があるらしいんだよ!(調べた)」とか「お蕎麦のお店もけっこうあるみたいだよ!(調べた)」とか先手を打ちながら誘導。餃子のお店は並んでたのでお蕎麦のお店に。母親は鴨せいろ、私は冬野菜の天ぷら蕎麦!天ぷら大好き!!!そんで「この野菜何だろう・・・これはわらびかな・・・」とか冬野菜天ぷらに思いをめぐらしてる間に母親は完食し、あろうことか「なんか、足りない」とか言い出してせいろをもう1枚頼んでました。母親は先月54才になったばかりのはずです。意味がわかりません!!追加のせいろも完食してました。見なかったことにしました。
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母親が「いきつけの天然石のお店がある」と言い出したのでくっついていきました。石のお店でいきつけっていう組み合わせが私の中ですでに時空を超越してます。店内に入るといろんな色と大きさと値段の石が壁にどどーーっとぶらさがっていてちょっと圧巻。小さなサイズの房、中くらいのサイズの房、みたいな感じで、サイズごとに房になっていて、房を触ると気持ちがいいです。小さいのは手の中でしゃりしゃりして、大きいのはごりごりいいます。あとひんやりしてる。私に見られたくない値段分を買ったようで、母親は超ご機嫌です。良かったです。
次から次へと天然石のお店へ入っていくので「お母さん、そろそろ糖分が取りたいです」と申し出て駅の方へ向かったとき、何となく通行人が端によけてるのでフッと見ると目の前にグレートデンが!!!!!!でかい・・・!!!あんなに近距離で超大型犬を見たことがないのでテンションが上がったよ!!見送った後にドトール入ったら満席だったので、さらに歩いたとこにある珈琲館系列のお店に入ろうとしたらさっきのグレートデンがーーーーでかい!!!お店入ってチラチラ盗み見してたらやっぱり通行人が声をかけるかける。飼い主の方も慣れているみたいでカメラの方を向くように名前呼んだりお座りさせたりしてました。見てるうちに当然のように気になって、超勇気を振り絞って対面してきました。顔がスイカくらいあるぜ・・・。お座りしても椅子に座ってるおじさんの肩くらい座高があるんだぜ・・・ゴクリ。おとなしくていい子でした。
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糖分を取ってからまたパーツを探す旅に出かけ、家で留守番してる弟への漫画を秋葉原で見繕い、駅でバイバイしました。母親は私と背が同じくらいだったのですが、会うたびに少しずつ低くなってるような気がしてちょっと寂しいです。離れて暮らしていてあまり頻繁に帰ることもないのですが、たまにこうやって遊んでます。遊ぶときはやっぱり嬉しそうなので母親だなぁと思います。私と違って超多趣味でアクセ作りは何だか10年くらいやってるらしく、いろいろアドバイスを貰ったしパーツも買ったのでどうにかして形にしてみたいです!浅草橋は電車一本で行けるし、変わったお店がいっぱいあるので散策するにはもってこいです。また行きたいな・・・!!

となりのクレーマー

ふだん小説しか読まないのですが、ちょっと興味があって買いました。初めての新書だぜ・・・。販売に携わるのは今の職場が初めてなので*1、最初の頃は勝手が全然わからなくてお客さんが言うことを全部鵜呑みにしたりしてたのですけど、世の中には残念なことに悪意を持って難癖を言ってくる人がいたりするというのを最近ひしひしと感じるようになりました。といっても下っ端なので最終的な判断は上司がするのだけど、せめて苦情を言われたときに自分の一言で悪化しないようにしたいなぁとほんのりと思ってます。だって、苦情、怖い。この本は「お客様相談室」にいた著者が今まで体験したクレームの話やクレーム対応の技法などが載ってて、予想以上にためになりました。
目から鱗がぼろんぼろんととれた内容としては「なぜお客様の荷物を預からないか」という事について書かれてたことでした。職場でも入ってすぐ「お客様の私物は預からないこと」「物がなくなっても責任取れないから」というように教えられてて、でもその時は「そうですよねー」くらいにしか思ってませんでした。重い荷物持ってる人がいると「重そうだし、預かってもいいんじゃないだろうか」と思ったりもしてました。けれどここでの事例ではさらに別の可能性として「こちらが何もなくしてなくても『なくなった』と言って金品要求をしてくる」て書いてあって驚きました。驚いたよ・・・。そんな人間が世の中にいるのか・・・てショックだったよ・・・。「荷物を預けたい」という人のほとんどがそういう発想がないとしても、こちら側のできる範囲が決まってるんだなということを悟りました。奥が深いな接客業・・・!!
あと超アグレッシブなので、「出版社のミスやお客さん自身の覚え間違えとかのミスでも、苦情を言われるのは対応をした販売員」ということに納得いかなくてチクチクした接客をしてたこともありました。が、2年やっててだいぶ猫かぶることにも慣れてきて、大概の人は素直に謝ってから相談すれば落ち着いてくれるということも学びました。こちらがチクチクすると相手を逆なでするだけってことにもうちょっと早く気づきたかったな。いまだに大声で怒鳴って威圧的な態度で自分を優位にしようとする人は全滅すればいいと思ってますけど、案外と今の仕事が嫌いじゃないです。接客の仕事をしてる方におすすめしたい!

となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ)

となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ)

*1:本屋です