刻々と変化していく、夢でさえも

この間友人に「思い出を切り売りして日記を書くんだ!」と言葉のナイフを浴びせてしまい(軽やかにナイフはかわされました)じゃあお前の思い出はどうなんだと言われると、思い出を遡りすぎて「パンツきらい!」と真っ裸で近所を走り回っていた幼稚園年少時代に軽く眩暈を起こしかけたので夢の話でもします。今は特にパンツは好きでも嫌いでもないです。
実は大層夢が大好物で、中学生だか高校生だかに「見た夢を意識的に覚える」テクを身につけてしまいました。夢というのは荒唐無稽であり、ファンタジーを糧として生きてる身としては楽しみのひとつなんだけど、案の定熟睡できない罠にまんまと引っかかって「寝て起きたら朝だった」という体験をだいぶしてない。スコーンと寝たい。スコーンて仕方がまったくわからない。
目の下に隈を作ってまでみてる夢といえば、年月を経てだいぶ内容も様変わりしてきまして、中高は「暗くて回りに何もない場所を、早く走りたいのに体が超重くて思うように走れない」という大変ドス黒い疲れるものが多かったです。中高の年頃なんで「自分はもっと出来るはずなのに・・・!!」「この世は真っ暗だ!」的な青い春を反映していたのかもしれないし、単純に50m11秒という優雅な記録を引きずってるだけかもしんまい。つか50mってどうやったら早く走れるの?みんな風になってるの?
高校〜23,4歳くらいまでは一転してヒーロー気取ってました。なまはげと戦ったこともありました。ゾンビと対峙したこともありました。常に危険と隣り合わせだったのですがヒーローなので死なないです。ティラノに3回ほど遭遇したこともありましたがあの時は逃げました。ティラノだけはマジで怖かった。あいつのいない時代で良かったです。たぶん自分のことを自分で考えるのに疲れたので、賞賛をもらっていい気分になろうという私の素晴らしい欲望が丸出しになったんだと思います。思いたくないけれど致し方がない。ヒーロー超楽しいよ!!!!夢であり絶対死なないとわかっているので果敢に挑めるんだよ!!不死身のヒーローが誕生した瞬間です(脳内限定)
それから最近までというと、もっぱら人間登場ばかりになっちまいました。小学校の同級生から芸能人まで幅広く私の夢に参戦してくるお!ちくしょう夢まで3次元に犯されてきているのでもう駄目だ・・・と思いながら100均に行ったらよゐこがバイトしてたり、大泉洋呂布に変身したり、三井寿とバスケしてたりするのでそこそこ楽しいです。何だか2次元が混じってる気がしないでもない。というかそういえばずっと定期的に夢に出てくる子がいて、小学校のときに同じクラスだったマーシーてあだ名のマサシ君なんですけど、異常なくらい登場回数が多い。姿は小学生のときのままで特にときめきが始まるわけでもなく、ちょっとしたところで出てくる。そのたびに「え、またマーシー?」て仰天してる。ここまで多いと「私はマーシーが好きだったのかしら・・・」て思っちゃうんだけど、あの頃はヤっさんが好きだったはずなので違うはずだ!!!!たぶん!!どういう風に成長しているのか見てみたい気もするけれど、彼は中学生の卒業式終了後に特攻服着用で校門前でキめてたので、私の計算によると爽やかなメガネスーツではないことは確かだろうなという結果がはじき出されたので永遠の小学生でいてほしいという事で落ち着きました。思い出は寝かしておくのが一番だよね!!熟成させても腐らないのが思い出。
マーシーは運動会でハチマキの端っこに彼女の名前を刺繍し、そのハチマキを巻いて運動会をこなし、運動会が終わった頃に彼女と別れてました。こんな事まで覚えてるなんてやっぱりマーシーが・・・いやいやあの頃はヤっさんだから(ヤっさんのフルネームを忘れました)(恋は儚いですね)(美談)