気になる

kamuraco2008-04-30

最近とてもビックな身長の男性が正社員としてやってきたのですが、職場は女性の割合が多く、特に背の高い男性もいなかったので最初見たときはぎょっとしました。どこいても目立つ。一目見た瞬間に私の中で彼のあだ名はジャンボになりました。よつばと!の。ジャンボみたいに2メートルもないけど。熱視線を送り続けるとうっかり恋がはじまってしまうのでそんなにガン見してないのですが、髪の感じとかメガネのタイプとかがとてもジャンボです。ただ残念ながらジャンボほどテンションは高くなく、むしろ落ち着いた雰囲気で朗々としており、深みのある大きな声で声掛けをしてるのでなんかもうジャンボとは呼びづらくなってきてます(でも雰囲気はジャンボ)
そんで先日書棚を見ながら目当ての本を探しているときに「何か探してるものですか?」と声をかけてきたのが三次元ジャンボでした。「ジャンボきたこれふじこふじこ!」て言いそうになりましたがグッと飲み込んだ。「この本を探してるんですが・・・」と言うと「ああーーこの本。ここらへんになかったかな・・・。ちょっと待っててください」と言いながらストックを漁るジャンボ。「俺、ついこのあいだ見たばっかりなんですけど・・・」と言いながら平積みの本を漁るジャンボ。「ジャンボ、もしかしたらいい人なのかもしれない・・・(トクントクン)」て思いながらジャンボの後頭部を見続ける私。「すいません、ちょっと見当たらないです・・・。」と言ってのっそり立ち上がるジャンボ。ジャンボでかい。「ジャンボさん(仮名)この春からなんですよね。もう慣れました?」「いや、やっぱり勝手がちょっと違うけど何とかやってる感じです」「そうですか・・・。小説好きなんですけど、このフロアは本当に忙しいですよね・・・」「面白そうな本はたくさん見つかるんですけどねー」「何か最近良さそうなのありますか?」「あ、じゃあ今度持ってきますよ」「いいんですか?じゃあ楽しみにしてます!みたいな展開にはなりませんでした。三次元ジャンボはのっそり立ち上がった後に颯爽とレジに入っていきました。これがリアル。というか本名をいまだに知らない。きっとこれからも知ることはないだろう。そうして彼の大きな背中を見送ったあと、私はそっと瞼を閉じた。
〜Fin〜