口をつぐむことが、時には必要である

今日は死ぬかと思うくらい寒かったですね。個人的には6回くらい死んだと思います。そのくらい外は寒くてもお店の中は暖房がガンガンです。そんなわけで今日一番困ったこととしては、いらっしゃったお客さんの左の鼻の穴から気持ちのいいくらいストレートに輝く道ができていたことであり、身近な人にはズバリと言っちゃう私としては思わず「おはながたれてますよ」て飛び出そうだった言葉をグッとのみこみ、「いやまて、激昂する可能性も捨てがたい」「しかしこのままでは輝く道を伸ばしたまま店内を歩くことに」「何かうまい言い方はないだろうか」「さりげなく外と内との温度差を話題にしたらどうだろうか」「逆に遠まわしすぎてやはり激昂か」「わからない・・・わからないよぅ!胸が苦しいの・・・こんな気持ち、はじめてだよ・・・」みたいなとても知性溢れる脳内会議をしつつも一心に道の行く先を見つめていたら、お客さんはそっとご自分のカバンから青いタオルを取り出し、そっと輝く道をぬぐいました。
その瞬間、「目で通じた!私の心が言葉にしなくとも通じたんだ!」と、とても感激しました。私がサトラレになった瞬間でした。