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ICO PlayStation 2 the Best

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いけにえとして男の子が連れて来れられたのは、霧につつまれた城だった。偶然にも閉じ込められたはずのひつぎから脱出できた少年は城から逃げ出そうとする。その途中、だれもいないはずの城で言葉の通じない不思議な少女と出会う。そして、2人でその城からの脱出を試みるのだが、城にはいろんな仕掛けがあり、崩れた橋や穴のあいた床など、いろいろなアクションを駆使して道を開いていく。
このゲームの特徴は、その少女を連れていくことにある。出現するモンスターは彼女を狙ってくるので、自分の行動だけに集中してもいられない。彼女を守りながらエスコートしていくことがこのゲームのポイントである。美しい風景、古城のたたずまい、そして少女を守ること…、そんな幼いころに読んだような童話の世界がこのゲームにはある。

ひとつの物語を読んでるような感じ。仕掛けを解いたり敵を追い払ったりていうアクションがあるけど、アクションゲームにあるようなボタンの組み合わせや体力とかがなくてシンプル。「世界観命」みたいなのが溢れてるだけあってお城のどこへ行ってもグッとくる。BGMのようなものがなく自分たちが移動する音と敵がやってくる音だけ静かに流れてて、個人的にはとてもよかったです。主人公の男の子は「角がはえてる分だけ少しだけ丈夫」ていう設定なんですけど、どのくらいまで丈夫なのかがわからず「こんくらいの高さなら平気だろう」てジャンプさせるとコンティニューていうのがしょっちゅうでした。投身しすぎた。あと同じ心意気で「こんくらいならジャンプできるだろう」て思って女の子にもジャンプするように呼ぶんですけど「無理」みたいな事を言って首を横に振るので心が折れそうになりました。振られた気分。360度視点カメラが切り替えられるわけではないので、場所によっては自分の位置と仕掛けの距離感などがつかみづらくて何度も投身したりとかけっこう厳しいものもあったりするけど、「ここをこうすればこうなるんじゃね?」ていうのがうまくピコーン!て出来るとすっきりと楽しいものでした。トータル時間がすごく短いので時々そっとやってみたい。
きょひ    てき